教育について

スタジオ紹介

空間-言語スタジオ

榑沼 範久

□スタジオの概要―2015年度は空間に形成される「線(LINES)」、空間を形成する「線」を主題に選ぶ。森羅万象のなかの「線」、自然と人工の区別なく、気象・地質・地理・生命・言語・都市・技術・芸術などの領域を横断して表れる「線」を観察・発見・収集し、「線」をめぐる批評的意識を生長させながら、空間に形成される「線」、空間を形成する「線」の探求を行う。美術家の小沢剛と建築家の塚本由晴による『線の演習』(彰国社、2012年)もあるが、導き手としてスタジオで最初に共有するのは社会人類学者のティム・インゴルドによる『ラインズ―線の文化史』(工藤晋訳、管啓次郎解説、左右社、2014年)。「歩くこと、織ること、観察すること、歌うこと、物語ること、描くこと、書くこと。これらに共通しているのは何か?それは、こうしたすべてが何らかのラインに沿って進行するということである」と紡ぎ出され、「私がこの本で示してきたのは、糸を束ねることは世界のなかにひとつの場所を築く方法であるということだけでなく、束ねられた糸はそれぞれが相変わらず伸び続ける先端をもち、それらが今度は別の糸とともに別の結び目をつくるということである。(…)あなたがどこにいようと、そこからもっと先に行けるのだから」と結ばれる『ラインズ』を携えながら、このスタジオでは「線」のことを考え、話し合い、動くことになる。

□履修上の留意点―春学期は木曜2限、秋学期は水曜3限を予定。なお、2014年度までのような、学期末の集団制作は行わない可能性が高い。