教育について

スタジオ紹介

ジャーナリズム・スタジオ

高橋 弘司

ジャーナリスティックな「ものの見方」を身につける効果的な方法は、日々の新聞を深く読み込むことです。できれば複数の新聞を読み比べ、異なる「ものの見方」や「視点」があることを知ることです。そうした日々の積み重ねに加え、興味を持ったニュースの関係者や話題の人物から直接、話を聞いたり、実際に現場に出かけ、自分の目と耳と肌で感じ、何が問題なのかを考えることが大切です。ジャーナリストにとって不可欠なそうした能力や姿勢は経験を重ねて培われるものですが、このスタジオではその「基本」を身に付けることを目指します。テーマを設定し、注目の人物、興味がある人物などの候補を複数選んだ上で、連絡先を調べ、取材の約束を取り付け、実際のインタビューを試みます。インタビューの後も、メモ起こし、レポート(または記事)執筆、講評まで行います。必要な場合は参加者をグループ分けして作業を行います。
取材した成果を多くの人に伝える「作品」としての記事を書く際、必要なのが「他人に伝わる文章」の書き方です。無味乾燥で心に残らないものよりも、人をひき付ける印象深い文章が理想です。このスタジオでは、「テーマに添って、自らの体験や見聞きしたことを踏まえ、考えをまとめる」「特定の記事を読み、感想文を書く」などの手法を通じた文章術を学びます。作成した文章を参加者で講評し合い、それを踏まえ、書き直すことでより良い文章を目指します。
ジャーナリストは、自らの問題意識と感性、行動力が頼りです。このため、作業は原則、学生自らが主導します。指導教員は元新聞記者としての経験を踏まえ、スタジオ内での議論、意見交換や取材現場での助言や指導、また講評などを行います。授業時間以外でも適宜、相談に乗ります。

<履修上の留意点>
新聞購読などを通じ、ニュースに関心を持ち続ける姿勢があることが、履修の大前提です。


東日本大震災の大津波の写真を手に当時の様子を語る地元住民(向かって左)の話に耳を傾けるスタジオ所属の学生たち=岩手県大槌町で、2013年6月19日撮影


大津波で加藤宏暉町長はじめ職員40人が犠牲になった岩手県大槌町役場の前で、地元を拠点とする毎日新聞の高尾具成記者(向かって左)から当時の状況などについて説明を受けるスタジオ所属の学生たち=2013年6月29日撮影