教育について

スタジオ紹介

空間探求スタジオ

榑沼 範久

これまでは言語-空間スタジオとして、歴史的な言語作品・文章(随想・往復書簡など)を原作・触媒にした空間制作を個人+集団で行ってきた。内田百間「東京日記」(1938)に触発された空間制作には、関東大震災以後・東京大空襲以前の「宙づりの時間」が根底にあった。2013年の人間文化祭での空間制作は、「危機の時代」を潜り抜けてきた哲学者と文学者、ひとりの男とひとりの女が、老いて互いの伴侶を喪ったあと、戦争と「原子力時代」の影が射すなか交わした『田辺元・野上弥生子往復書簡』(1950-1961)を起点に据えた。2013年の冬は原子力を主題に空間制作・集団制作を敢行した。2014年度からは空間探求スタジオとして、個人+集団による空間制作を見据えつつも、原作・媒介となる言語作品・文章から出発するのではなく、空間制作に直接関係するような歴史的・批評的問題を探るところから始めたい。