教育について

スタジオ紹介

社会問題・都市問題スタジオ

齊藤 麻人

このスタジオは現代日本の直面する大きな課題の一つである、貧困や格差、社会的排除などの問題について共に考えていくために必要な視点や方法を学ぶことを目的とする。そのためには様々な角度からの問いかけがなされなければならない。例えば、原理的に(そもそもどうして貧困や格差は存在するのか、それは必ず「悪」なのか)、実証的に(現在の日本の貧困の現状はどのようなものなのか、どんな基準で貧困や格差を測ったら適当か)、制度的・政策的に(政府や市民社会は貧困や格差拡大に対してどんな対応ができるか、またするべきか)などである。社会の持つ矛盾に敏感な皆さんの積極的な参加を期待したい。

授業の進め方としては教室での文献の輪読や討論と、貧困や格差の現場を実際に訪れたり、関係者や政策担当者から話を聞く機会を組み合わせて行う予定である。特に、貧困や格差などの社会問題は大都市においてより集中的に鮮明に現れて、地域住民の間で問題化する場合が多いことから、横浜(寿町)や東京(山谷)でのホームレス支援を中心とした地域福祉活動の見学や実習も機会があれば取り入れたいと思っている。

また、このスタジオでは授業を通して基本的なアカデミックスキルを高めることも目的の一つである。教室における文献の読み方やレジュメの作成方法、発表や討論の仕方、レポートの書き方、現場での観察やインタビュー記録のまとめ方などを学び、3年次以降の演習でも必要になるスキルを養成できればと願っている。

<履修上の留意点>
スタジオIIとIIIは別々に履修することもできるが、基本的には通年での履修を念頭にスタジオ運営を行う。