教育について

ゼミ紹介

彦江ゼミ〔文学・フランス文化〕

大学で僕たちが行っていること──それは研究だと考えてみる。実際、人間文化課程でも最終的に卒業研究(卒論)の提出が義務づけられてはいないだろうか。しかし学生と研究の話をしていて愕然とすることがある。全然論文が読めていないからだ。論文がきちんと読めてもいないのに、自分で論文を書くことなんてはたしてできるだろうか。
「芸術文化論ID」では、小説を書くという視点に立って小説がどのように物語られるのかを分析している。このゼミも基本は同じことを行います。すなわち、卒論を書くというこの忘れられがちな事実(あるいは直視したくない事実)に立ち返り、行く行くは自分も論文を書くという前提にたってひたすら研究論文・批評を読み込みます。
授業は下記二つを取り混ぜて行う予定。そのバランスは受講者の顔ぶれを 見て判断します。
1. スタジオと連動させ、スタジオ受講者が進める全作解説と関連した論文を精読する。
2. 参加者の関心とは関係なく、主に文学・芸術関係の論文を精読する。
スタジオの受講生以外でも文学に関心のある学生の参加も歓迎しますが、文学に限らず様々な論文を取り上げる予定なのでその点は注意。

<履修上の留意点>
ゼミには毎回出席すること。希望者が多い場合には人数調整を行います。

<その他>
卒業論文の作成には様々なスキルが要求される。最終的な成果だけではなく、その過程で学び取ることは実に多い。でも卒論が面倒な義務だと思った瞬間、そのどちらも失われてしまう。残念ながら、毎年この時期、そういう学生を少なからず目にしてきた。ゼミや卒論の作業を利用して、今のうちに身につけられることは最大限身につけておくぐらいの気持ちで臨んでください。